終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

虫歯の治療が出来なくて人生を損してる

f:id:ya8014ya:20181123185554j:plain

息子の歯に関しては周り(わたし)が歯がゆい思いをしている以上に本人(息子)はたいへんだろうと思う。

計り知れない時間の浪費を余儀なくされている。

治療のガリガリが怖くて歯医者に行けない。それよりも何よりも不安神経症で外に出られない。

ないないづくしがもう20年以上続いている。

虫歯治療が出来ないので悪い部分はどんどん奥に侵食している。もう骨にまで達しているのかもしれない。

それを息子は騙(だま)してご飯を食べている。

「詰め物をする」と表現しているが腐った部分に脱脂綿を詰める。実際の場面を知らないから掛かる時間だけでいうと、細かい作業になるらしく5時間はかかる。

広告
 

その作業が終わると2回から3回の食事後にまた取り替える。

硬い物は噛(か)めないからひどいときには粥が続くことになる。

豆腐やバナナは常備食である。

食事を用意する母親との葛藤も生まれる。

長い時間かけて歯に詰め物をしてお腹が空いているのに食事が用意されないとき、息子は自分の思いどおりにならないことに声を荒立てる。

昔に一度、隣の市で女性歯科医を見つけたがタイミングが悪く息子の行動を刺激するには至らなかった。

わたしが通っている歯医者さん年配の男性だが当たりは柔らかで優しい名医さんである。相談したら何とかしてくださりそうな気もするが、今の段階では息子本人が話をそらしている。

痛くてたまらない時は仕方なく薬に頼る。水溶液だと良く効かないらしく、夜中に頼まれて"ジェル"の今〇水を探し回ったことがある。

そんな息子が一昨日のドライブ(くら寿司へ妖怪ゲットしに行く)の帰りに、おもしろい発言をした。

「歯が良くなったら合気道を習いたい」という。

少し気分が外向きになって歯科治療の次の段階が視界に見えてきたのだろうか?

わたしはいつも自我をゼロにしてただ息子の側に居て、その日を気長に待っていたいと思う。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ
応援ありがとう