終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

心が凍り付く アルコールによる苦しみ

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(奈良県明日香村・石舞台古墳から遠くの二上山を望む)

15年前、アルコール関連で付き合いのあった女性が2人いた。

1人は(小虎姫)大酒のみで依存症、もう一人は(昼顔)特養の寮母さんで酒は全く飲まない、対極をなす2人だった。

小虎姫は15年前に酒が原因で亡くなってもうこの世にはいない。昼顔さんとも間もなく音信不通となった。

当時わたしを間にしてネットで"アルコール問題"の話に花が咲いた。

その日インターネットのチャットで寮母さん(昼顔)とある約束を交わす。↓ 以下、チャットの1部分である。

ーーーーーここからーーーーー

(ひろ)「今日掲示板の仕組みの変更が分かったのですが、「編集、削除」が昼顔さんのほうで自由に出来ます。安心して書き込んでください」

(昼顔)「はい、あれも有難いと思いました。今日、少し二郎さんのHPも覗いて見たのですが、あちらの方々は随分・・・どう表現するのが適切なのか分かりませんけど、心が凍り付くような衝撃を受けました。『涙の谷』を覗いたときもそんな感じを受けましたけど」

(ひろ)「心が凍りつく?」

(昼顔)「わたしが安穏にしすぎているからでしょう。現実のアルコールによる苦しみの千差万別の状態が伝わってきます」

(ひろ)「そうですね。依存症の患者が予備軍を含め240万人いれば、240万とおりの地獄絵が展開されています。これを今の日本は個人の病気としてほったらかしにしています」

(昼顔)「現実から目をそらすことばかり、政策が進んでいます、どの方面でも。情けないです」

(ひろ)「これもアルコール製造業界の方ばかりを向いています。情けないですね。この苦しみは、薬物による中毒の苦しみですから、自動販売機、コマーシャルはもってのほかなんですけれど・・・」

(昼顔)「野放しもここにキワマレリ、ですね」

(ひろ)「その苦しみは個人が卑しくて、たくさん飲んだから・・・になっています。アルコール医療に携わる医者でもその認識です。薬物の概念が欠落しているからです」

(昼顔)「医学の世界ほど前時代的なものは有りませんから」

(ひろ)「そうですね、教授が黒と言ったら白と分かっていても逆らえませんもの、なだいなだ氏の「アルコール問答」にヨーロッパのその辺の事情が書いてあってリアルです」

(昼顔)「はい、そうですね」

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(ひろ)「もし、その教授がWHOのアルコール依存症の定義に関する会議に出ていたとしたら・・・。そんないい加減な定義でも、できてしまうとなかなか覆せないもののようです」

(昼顔)「覆すことが悪いことだと思っているようです。変革すること=共産主義=悪いこと。という図式」

(ひろ)「昼顔さんが書き込んでくれた「中毒性精神病」は多分(多分ではいけないので調べます)WHOの定義なんですよ。他のホームページで皆は、『病気』ということを簡単に認めていますが、それは「中毒性精神病」を認めていることに他なりません」

(昼顔)「あの文章にはかなり迷わされます。はっきりとしているようで、手がかりが抜けているみたいな気がするのです。借り物の知識で間に合わせに書かれたみたいですけど・・・」

(ひろ)「業界全体がそうなんですから・・・。昼顔さんの感じ方で合っています」

(昼顔)「まあ、業界は儲ける為に動いているのですから、それでもいいとして、問題は立法府のお偉いさん達でしょうね。献金でがんじがらめになって、意識ももうろうとなっていらっしゃる・・・・」

(ひろ)「ああ、とため息が出ます。・・・でも薬物を語っていく勇気がわいてきます」

(昼顔)「はい、薬物です。人類が登場して以来ついて回っているのに、その危険性には目をそむけて、闇の中に葬られている薬物ですね」

(ひろ)「薬物です、それもかなりきつい薬物です。アルコールのエライ医者が病気と言うからそうなんだと、依存症を経験した者たちもほとんどが、訳の分からない「病気」の概念にとらわれています」

(昼顔)「それも「心の病気」にされてしまっていますね」

(ひろ)「はい、そうですね。そこには薬物の「や」の字も出ていません」

(昼顔)「小さな声を上げ続けていきましょう」

(ひろ)「よろしくお願いします」

ーーーーーーここまでーーーーーー



チャットの会話「小さな声を上げ続けていきましょう」を忘れ、うやむやに15年を過ごしてきた。昨日の記事でやっと大きな約束、心のわだかまりを解き離すことが出来たように思う。

 

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