終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

自我を捨て切ると悩まない 楽になる

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一昨日、便利屋の仕事でバタバタして (前日の車整備の段取りから当日の待ち合わせやていねいな運搬の気遣いなど)、夕方6時の帰宅後にほっと一息ついていたとき、妻からメールが入る。

いつも突然なので驚かないが、午後の10時にセブンに行くという。セブンとはDマンションの近所にあるセブンイレブンのことで、500メートルほど先なので夜中に歩いて行くのは無理と判断したようである。

わたしは食事の用意をして飲食後にまた出かけなければならない。自我を捨てているのでかまわない。まして妻子のために人生の最後半部分を捧げているのでちょっとしんどいが喜んでOKなのである。

9時半過ぎに外出着に着替えようと横になっていたベッドから立ち上がると妻から再びメールが入り、車でのお迎えは10時半にしてほしいという。

OKの返信をしてまた横になる。

10時半にDビルの前に車を横付けし待つが出てこない。15分遅く出て来て乗せてセブンに向かう。

今日中にしなければならない払い込みや買い物があるので車で待つことを命じられる。(買い物は自分流にゆっくり品定めをしたいらしい。)

深夜のコンビニ駐車場でエンジンを切って待つこと30分余り。11時20分に袋を2つ抱えて嬉しそうに車の助手席ドアをたたく。息子の好物の柔らかいパンとおでんを買ってきていた。

妻をDマンションに送り届けてわたしはアパートに戻る。(ここまでが前提)

 

部屋に入ってすぐパソコンを点ける。ブログの設定などしばらくしていると1時過ぎに今度は息子から電話がかかる。

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昔、妻の手術後に息子から電話が来ると決まって「お母さんがしんどそう、来てや」だったので、小康を得ている現在でも息子からの電話は一瞬ドキッとする。

「もしもし」息子の声に緊迫感はない。ほっとして「何?」と問うと「今からTに行く」という。Tとは引っ越すまで住んでいて今は物置になっている部屋のことである。

電気の配線が心配なので見に行きたいらしい。

わたしはハソコンでブログの点検が終わったら寝ようと手ぐすね引いていたのでちょっと戸惑うが、"いまのわたしは妻子のためだけに生きている"、軽快に「ええよ、何時に行く?」と返事を送る。

着替える時間などを入れて2時に迎えに来てほしい、と送迎の約束が成立する。

Dマンションの玄関に到着し"着いたよ"とメールを入れてから息子の場合も姿を現すまで15分待機する。それでもわたしはほくほくしていた。

深夜であるけれど息子の意思で決められた第2回目の外出である。20年間ひきこもりの息子が少しずつ外に出ようとしている。

(それは、電気の配線がショートして火事にならないかな?という心配性の気分から来ていることであっても、今まで妻の入院中の2回のお見舞い以外、外にでたことのない息子が自身の力で外の世界に向かっている。) 

ya8014ya.hatenablog.com

 次は3回が4回になり自然に自分の力で外の世界に行けるよう、わたしは自身の健康を整えるため節制し食事の管理を万全にしていかなければならない。

それは楽でうれしい管理なのである。

(この日息子は配線の点検に手間取って整備を終えたのは午前4時半だった。

わたしが息子をDに送りアパートに帰り着いたのは5時を回っていた。

8時半に病院送迎の仕事が入っている。携帯の目覚ましを7時半に合わせて2時間ばかりの仮眠に入る。)

 

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