連続飲酒発作 「おとう、キャッチボールしよな、また、ぼくの球受けてや」
書架にあったノートを何気なく手にして驚いた。
飲酒最盛期の苦しさが書きなぐってある。
2:33 半合、
3:41 半合、
4:27 半合、
ごくごくと三くち。右下腹がうずく。うずいても飲む。この地獄。
昨日から、胃から血のにおいが上がってくる。
血のにおい、それがどないしたんや、言われても、本人も覚悟の上のことである。
その血のにおいをかぎながら、胃、腸の痛みに耐えながら、抗しきれずに飲む酒の味、分からんやろな、ものすごうまずい。
4:36 半合、地獄や、
5:23 半合、地獄や、
5:51 半合、
6:13 半合、
6:37 半合、
7:00 半合、
11:30 半合、
「おとう、キャッチボールしよな、また、ぼくの球受けてや」とya。
受けてやられんと思う父親としての悲しさ、苦しさ、空しさ、受けてやりたい、治りたい、ちきしょう!
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11:36 半合、
12:49 半合、
1:10 半合、
奥歯かみしめて、しんどい、早く何とかせい!しんどい、殺せ!
2:23 半合、
2:45 半合、
3:43 半合、
段階的自殺、
(アル依存)正にそのとおりである、こんな例はめずらしいのとちゃうかと思う。
20から40分おきに目覚めると酒。とまらへん。
3:50 半合、早よ死ね!
4:27 半合、
4;46 半合、こんな苦しいのもういらん、
5:26 半合、
5:31 半合、
6:51 半合、目覚めると酒、早く死ね、はよ殺せ!
8:21 半合、
こんな記述がノートのほとんど3週間にわたって、専門病院入院の前まで(多分、日付がうってない)延々と続いてい.る。