アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー46ー
「東の空」 一つの危機を乗り越えた?
am6:15起床.肌寒い朝です。
2日続いた雨が上がりそうで、その期待感が心を明るくします。
早朝の東の空には鋭い光の束が差し込み、晴れる前兆が現れ始めています。
部屋にくすぶってばかりいると体が寒さのため震えてくるので、太陽の輝く下へ散歩に出て きました。
今日は妙に時間の経過が早く、あっという間に院内断酒会の集まりです。
pm3:30、忙しくなりそうです。
5:00から酒害教室があります。
それが終わったら、Yさんから誘われましたので和泉大津の断酒会へ行ってきます。
断酒例会への出席は誘われたら断らないようにしています。
「昨日やめられたのだから、今日もやめられるだろう。去年やめられたのだから、今年もやめられるだろう」。
本日いちばん印象に残った言葉です。
どうも筆が進みません。こういう時は無理をしないでボールペンを置くことにします。
問題意識がもうないということでしょう。寂しいかぎりです。
何かが心を刺激すると、次々と文章がわいて出て止まらないのですが、おかしなものです。
と同時に違った角度から眺めてみると、おいちゃんはアルコールの一つの危機を乗り越えたのかもしれません。
(この記事はブログの原点になるアルコール依存症からの回復日記である。
昭和61年(1986年)、アルコールの専門病院に入院したわたしが妻に向けて毎日書き綴った手紙で、病院の玄関にある郵便ポストに切手を貼って退院の日まで投函し続けた。)