終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

ドラクエウォークに熱中 20数年ぶりに息子がスマホを手に一人で外出

世紀の記念すべき9月が訪れた。

タイトルにあるように引きこもり20数年の息子が一人で部屋から外に出た。

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ドラクエウオーク

"ドラクエウォーク"にはまった息子が、場所探しに付き合って欲しいと電話を掛けてきたのは4日前の深夜だった。

そのときはまだ外を一人で歩く自信がなかったのだろう。

息子の住むマンションの部屋の前まで出迎えに行く。いつもは父親のわたしがドアを閉め鍵をかけ目の前のエレベーターのボタンを押し、とやっていたが、そのときは

「1人でカギをかけ!」と言って全てを息子にやらせ、わたしは何が入っているか知らないが息子の重たいバッグを担いで後からついていく。

北に向かい角を2つ曲がった50メートル先に"怪獣"の居る公園がある。

そこで怪獣と戦って(よく知らないが)、息子はたたずみスマホを操作する。

先ずこの外に居ることが奇跡なのである。

8年前に母親が入院した折に、わたしと息子で病院へ見舞いに行ったり医療費控除の手続きで神経科の医院へ3度ほど通ったことがある。

それも母親が退院してまた一緒に生活するようになった途端引きこもりが再開されてしまった。

4日前の9月22日の外出はそれ以来のことである。

23日、24日と外に出て怪獣の居る場所を回らないことにはレベルが上がらないと、3日続けて息子とわたしはマンションの周りを各々小一時間ほど歩き回る。

昨日は一人でマンションから離れ、途中からわたしに電話をよこし「今ここに居るからすぐに来て」と呼び出しがかかった。少し心細くなったのだろうか?

遅い食事の途中で疲れていたが、歩いて飛んで行く。

別れるとき「明日も行こな!」と親父の方が期待して誘っていた。

さっき(午後9時ころ)携帯が鳴る。

わたしは行く準備をして待ち構えていた。とどうだろう。

「もうぐるっと回つて部屋に戻って来た」と言うではないか。たった一人で妖怪の居る場所を5つも回ってきたらしい。

1人で玄関のドアを閉め鍵をかけ、また玄関のカギを一人で開けという(一人で行って帰った)行動は、現在42歳の息子が中学2年生のときに引きこもり始めてから実に20数年ぶりの快挙なのである。

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このブログ、"引きこもりの息子を自立させるまでは・・・"を書き始めて時間的には10ヵ月になる。その間わたしは"自我100%カット"を座右の銘にし徹底的に自分を押し殺してきた。

いまわたしは74歳であるが、5月から息子より長生きしてやろうという計画で玄米を食べて体の作り変えを始めた。

玄米に含まれているビタミンB1で疲れない体に変身してきた。便利屋の仕事にもときどき依頼の電話が掛かってくる。疲れてグロッキーになっているときでも意を決して息子の買い物&外出要請に応えてきた。

その頑張りを空の上でどなたかが見ていてくださったのだろう。

懐中電灯の明かりの下で42歳と74歳の親子がスマホに見入っている光景は胡散臭さ満点であるが、9月22日から3日間と25日今夜の出来事は5080問題を抱える親子には世紀の記念すべき日になったのである。