終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

閉鎖病棟からの手紙

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー56ー

「酒害活動」 同じ苦しみを持つ人のために 久しぶりに便せんに向かっています。 行動範囲が広がると現金なもので、書くという作業がおろそかになっていきます。全く情けない話です。 今日は疲れ切って起きているのもしんどいので「日記」どころではありませ…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー55ー

「ごみ処理」 安直な改革に戸惑いと 不満 am6:00、まあまあの目覚めです。 昨日の問題点、ごみ処理の件についてお知らせします。 「連絡委員」という名称の仕事があります。患者と病院側の間に入って、日常の生活規則および読書会などの世話をする重職です…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー54ー

「起床」 ひんやりと肌寒い朝 am5:30起床。ひんやりと肌寒い朝です。暖かくなるにつれて朝の時間割りが少しづつ早くなってきました。 皆、6時には起きだして顔を洗っています。 おいちゃんは中庭のゴミを拾ってからテレビ室でコーヒーを飲むのがこのごろの…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー53ー

「運動」 人間だから意志の力で継続 am5:30起床。 断酒会に出席すると疲れが取れます。軽い夜食をお腹に入れてから横になるのです。 布団の中で話し方講座のカセットを聞いていると、1時聞くらいで自然に眠くなってきました。 朝も普通に目が覚めます。体…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー52ー

「強迫観念」 しんどさ意志で調節可能に am7:00起床、いつもより目覚めが1時間近く遅く、しばらく床の中で体のしんにある疲労と闘っていました。 つくづく年を感じます。 加齢とともに衰えるのはしかたがないにしても、あれもだめこれもだめの連続なので、…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー51ー

「社会復帰」 寒風下、自分の意志で復活 am5:50起床.6:00ちょうどにお茶くみのドアが開いたので、W病院の方まで散歩に行きました。 第3病棟の看護人に坂道の途中で会ったのが、詰め所に通報される元でした。 さらに悪いことには、ええかっこをして中庭…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー49ー

「医療の無知」 過ぎし日を振り返り 昨夜から雨が強く降っています。うつ状態にプラスして体もだるく病院内のごたごたも煩わしくうつうつとしています。 昨日の晩、断酒例会から帰ってきて、しばらく床の上で考え込んでいました。 というのは、あ る人の体験…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー48ー

「気力を培う」 ”酒害”の恐ろしさを再認識 pm2:00、いよいよ5月です。昨日も今日も快晴の風薫る初夏の訪れです。 病院の前庭ではツツジが盛りで、燃えるような花の勢いが見る者を楽しませてくれます。 とは言いながら、空は晴れても心は闇、最悪の状態です…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー47ー

「野球」 yaの速いボールが楽しみ 今日、本の貸し出しがあり、図書室で最高の1冊を見つけました。 『断酒』-アルコール中毒 克服法-(服部進也著)です。 目次を追っていてびっくりしました。 <よりよい治療のために>という項目に「神経症タイプのアル…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー46ー

「東の空」 一つの危機を乗り越えた? am6:15起床.肌寒い朝です。 2日続いた雨が上がりそうで、その期待感が心を明るくします。 早朝の東の空には鋭い光の束が差し込み、晴れる前兆が現れ始めています。 部屋にくすぶってばかりいると体が寒さのため震え…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー45ー

「外見主義」 内部に変化与え1日充実を am6:30、起床。夜半より外は雨です。 トタン屋根に大粒の雨が跳ね返ってひっきりなしに音が響きます。 下腹部でもさきほどからぐるぐると腸が鳴っています。便意を催しながら我慢して手紙を書いていると、あせる心が…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー44ー

「暇つぶし」 酒害を用紙2枚にまとめる am6:30、起床。だるい寝起きです。 この数日はずっとこんな調子が続いています。O医師に言わせますとこれは気から来るものとのことです。こんな説明では一つもらちがあきません。 keiちゃんはkeiちゃんで、いつもの…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー43ー

「ノイローゼ」 悪感情消えるの待つだけ am6:00、起床。非常に気分の悪い寝起きでした。 採血、採尿(月初めの定期検査)のためしぶしぶ床を離れます。 点滴が朝と昼にあった時はやけくそでしたが、久しく採血してないと血管へ注射針を刺されるのはあまり気…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー42ー

「投稿」 「病気」の概念浸透させたい am7:00、起床。 7:30、朝食。薄切りの食パン2枚にバターをつけ、重ねてかぶりっきます。 口の中には小麦粉とバターの味がするだけで、それをコーヒーでのどの奥へ流し込む味気なさです。 朝方の冷え込みに震えながら…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー41ー

「移ろいの季節」 天気予報では今日1日曇天 am6:30、起床。夜半よりの激しい雨が上がりました。 どんよりと垂れこめた灰色の空からまだ少しばらっと水滴が糸を引いています。 NHKの天気予報では今日1日曇天が続き、はっきり晴れるのは夕方からということ…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー40ー

「断酒治療」 患者と医療の考えに隔たり 桜前線が神戸まで北上してきました。 大阪地方の開花もこの一両日ということです。昨日訪ねた久米田寺の桜はまだつぼみでした。 見ごろは来週の10日ごろでしょうか。春はそこに来ています。 桜の花は見ても美しいです…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー39ー

「お花見へ」 あるがままを受け入れ我慢 「今度の花見、行く?」とYさんに問いかけられました。 「いや、行けませんねん」 「家に帰る?」 「はい」 「ええなあ」 Yさんは冷やかし半分、うらやましさ半分のダミ声を残して先に洗面所から出て行きました。 「…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー38ー

「青空」 暖かい一日です ボールペンのインクがなくなりタッチが変わります。 日付も替わります。 今日から4月 です。 希望の大きい我が家の4月を象徴するように朝から青空が広がっています。 暖かい一日です。 昼間、ソフトボールをやりに下のグラウンド…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー37ー

「開放感」 普通に健康な人は・・・ のどがイガイガします。 少し痛みもありますし、せきがなかなか止まりません。肺の奥の方がうっとうしいのです。体がだるくて今日は何もかも投げ出したくなっています。 ビールが飲みたい、酒が飲みたい、飲みたい、飲み…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー36ー

「断友」 1杯飲めばああなる 岸和田城へ行ってきました。 風は少し冷たかったのですが暖かい日でした。マフラーをするほどでもありません。 岸和田城の起源は1334年(建武元年)楠正成が中興の功により和泉地方をもらい、代官として身内の和田高家を派遣し…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー35ー

「もうすぐ春」 我が家の再建へ頑張ります 高校野球が始まりました。 入院した当時は3月26日など先の先のことで、それまで生きているかどうかもおぼつかないことでした。しかし、あっという間に3月も下旬です。 タッチ2の主題歌の行進曲にジンときました…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー34ー

「yaへ」 この1年よくがんばったね 以下は『アルコール中毒』、なだ・いなだ著からの引用です。--アル症へのさまざまな道--。やっと見つけたという感じです。少し長いですが読んでみてください。 ーーーーーここからーーーーー 『神経症.不安の非常に…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー33ー

「体験談」 人前で無理なく話す練習に 『 』の文章は、昨日と同じS病院長・M氏の著書から書き写したものです。 『信用できないといっても、彼が嘘つきだというわけでなく、自分の言ったことを守る能力を失っているということなのである。 このことが全く自…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー32ー

「脱走事件」 片割れが酔っ払って帰院 次の『 』の中は、M院長の著書からの抜粋です。 ーーーーーここから引用ーーーーー 『心の問題でもう一つ大切なのは、周期的に起こってくる精神的な不調である。よく見られるのは理由もなくいらいらして怒りっぽくなり…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー31ー

「宴会係り」 しゃあしゃあと「頭脳労働」 ーーーーー引用ここからーーーーー 『連続飲酒発作を起こしたアルコール症者の生活は、呪っているか飲んでいるかのどちらかになる。それ以外にすることといえば、飲むための酒を買いに行くくらいのものである。 歯…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー30ー

「完治の確認」 急行に乗って大阪に行ける 森岡洋著、『アルコール症の正体と治し方』 ーーーーーーここから引用ーーーーー 「アルコール症は病気であるから、正しい方法で治療する以外に治る道はなく、ただガミガミ小言を言ったりお説教したりしていたので…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー29ー

「睡眠薬」 みんな眠ることには神経質 am6:00起床。眠い、だるいと言って床の中でぐずぐずしているわけにはいきま せん。何事も鍛練です。 夜中のam、3:00~5:00までうとうとしながら2時間は確実に寝ています。睡眠薬なしですからまあまあのものです。眠…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー28ー

「自信と誇り」 毎土曜日は橿原へ帰ります 断酒カレンダー11に、<自信過剰は失敗のもと>とあります。恐ろしい言葉です。これがアルコール依存症の怖いところです。 自信といえば、なぜおいちゃんにここまで自信がついたかというと、人前で少ししゃべれるよ…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー27ー

「外泊」 普通の生活に戻る自信わく 体の調子はどうですか。心配しています。妊娠中絶の手術というのは、ただかき出すだけで局部的なものと安易に考えるのは間違いです。相当な危険を伴った大手術だと認識を新たにしてください。 1週間は安静にしていること…

アルコール依存症・閉鎖病棟からの手紙ー26ー

「6時起き」 規則正しい生活送り快眠 am6:00、起床。寝床の中で起きようかどうしょうか、うじうじと考えるのもめ んどうくさいので起き上がり顔を洗い布団をたたみました。 am7:00までの間、今日の昼から行なわれる地域ブロック断酒会(奈良、和歌山)の…