終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

クリスマスの朝 おでんをデリバリー

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やっと注文が取れた。

" おでん " 、底の深いプラスチック容器に入れて一そろい。ダイコン多目ということである。

昨日、わたし自身が急におでんを食べたくなりクリスマス商戦真っただ中のコープへ走る。

ダイコンとニンジンと平天&ごぼう天などをかごに入れレジに持って行く。

妻から頼まれていたコーヒー用シュガーをその足で届けにDビルへ回る。

いつものように玄関先で妻としばらく雑談していると息子が奥から顔を出す。

「ほうれん草食べてるか ? 」と毎度変わらずお伺いを立てる。

そのついでに「お父さん所いまからおでん作るけどおでん食べる ?」と聞いてみる。

妻はミケンにしわを寄せて聞いている。

今では息子より妻の方が"きたない恐怖症"かもしれない。

台所に山のように汚れた食器が溜まっていても触らせない。

いままで料理などもってのほかだったが、昨日はしんどかったのか息子と顔を見合わせて"うん"とうなづいた。

そう、書き出しの注文とは息子用のおでんのことである。

昨日に限って"おでんの素"がない。まあいいかと"うどんスープの素"を2袋放り込んでダイコンニンジンこんにゃくなどを煮込んでいく。

「いつお持ちしましょうか?」と聞いたら明日の朝5時~6時でいいと言うので今朝、味の染んだのを持って行ってきた。

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息子はまだ寝ていて妻に容器を預けてくる。

「何でも一人で抱え込まんと任したらいいんやで」と言葉を残してDビルを後にする。

大きくなってきたのどの腫瘍の圧迫で妻の聴覚がおかしくなってきている。

聞こえたのか聞こえなかったのか別れ際にドアのすき間からちょっと微笑んでくれた。

 

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