終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

燃えるごみは月曜日と木曜日

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 妻と息子の住むDビルは週に2回燃えるごみの日がある。

月、木曜でわたしは前日の午後9時にDビルへ下準備に行く。

息子はひきこもりだし、妻は体重38キロ、細い体のがん患者である。

そのわりに妻は元気なので1階のゴミ置き場まで行けないことはないが、冬期の凍てつく夜にはなるべく任せてほしいと思い、わたしの前日行きは暗黙の了解になっている。

上記の理由(2人共外に出ない)で日常生活の買い物もほとんどがインターネットで賄(まかな)われている。

排出する段ボール箱も大量にある。

加えて妻はおむつを当てているのでこれの廃棄物もかなりな量になり重い。

昨日わたしは午後の仕事に少し疲れて狭心症の発作の前兆がグスグスと左胸にあった。

7時半に妻からメールが届き9時が1時間延期になって10時で良いという。

「あまり無理しないでいいよ!」という労りのメールに感じたが、

来るときに→と買い物が何品か書き込んである。

マクドナルドの超グラコロなど・・・スーパーで前日美味しかったちらし寿司も・・・とある。

おいしかったというちらし寿司は8時までに行かなければ売り切れになる。

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"よっこらしょ"と意を決し着替えてスーパーへ向かう。

(こういう場面が座右の銘「自我100%カット」の証になる。""こっちもしんどい""とは決して言わないよう心掛けている。)

買い物と洗濯物を持参してDビルに行くと8時過ぎなのでごみの準備は整っていなかった。

「もう1回10時に来る」と言って部屋に戻ってゴロンとなったがしばらくしてメールが入る。

「さっきはありがとう。おいしく食べました。もう、今夜はいいので、ごみは明日朝に来てください。またメールしますので !」

妻が"ありがとう"を言うなんて珍しい。よほど体調が良いのだろう。おいしかったと聞いてほっとしてわたしも早めに横になる。

今朝は、妻から5時半にメールが入り寝ていたので慌てて起きてDビルに向かう。段ボール5つと燃えるゴミ3つを置き場に入れて、買い物があるというので24時間スーパーへ向かう。

買い物から戻るとちょうど妻が玄関に居て重たいおむつのゴミを自身で処理しようとしていた。

「なんや自分でしょう思てたんか」と問うと "うん"と頷いてほっとした表情を見せる。

30分で戻ると言って出たので、あまり遅いからもう来ないのか?と思ったのかもしれない。

燃えるごみを両手にぶら下げエレベーターに乗ってちらっと振り返ると、妻はドアを細目に開けてニコッとほほ笑んでくれていた。

よほど体の調子が良いのだろう。

わたしはうれしくなってほくほくしてエレベーターを降り駐車場に向かう。

 

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