終活 ひきこもりの息子を自立させるまでは死ねない

デジカメの編集画面にいつも笑顔の息子が現れる。「がんばれよ!」と小さく声に出してみる。

勝谷誠彦氏 アルコール性劇症肝炎で死去

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57歳だという。

ヤフーなどのニュース記事には "40年間休肝日なしで飲み続けてきた"などと書いてある。自身を笑いで茶化すため"40年間休みなし" と言っておられるが57-40で17歳からの酒との付き合いである。

8月に緊急入院されたときの様子がしのばれる。自身はもう回復を諦めていただろう。その以上にそれまでの数年間の家庭での地獄絵が想像できる。

仮定で書くなと叱られそうだが、飲ん兵衛家庭はどこも似たようなものである。外ではにこやかだったが、毒舌を衣に包まず酔っぱらった勢いで直に家族に吐いていたかもしれれない。

本人は薬物中毒を認識していただろうか? 最後の半年か一年はやめようとしても酒がやまらず禁断症状に苦しんでいたはずである。

これではいけないと "やめようと努力する" と心臓の動悸を伴って"どうにかなってしまうのではないか" の不安感(今でいうパニック症状)が現れる。

薬物アルコールの中毒だからアルコールを摂取するとパニックはきれいさっぱりと解消する。でも、しばらくほっと一息つけたとしても時間がたてば(血中からアルコールが抜けると)、次の酒が欲しくなる。

「薬(ヤク)くれぇ !」なのである。これの繰り返し。

友人の宮崎哲弥氏は「酒をずっと飲み続けて、自死に近い死だったと思う」とコメントしている。

勝谷氏自身もアルコール=薬物を認識していただろうから覚悟は出来ていたと思う。

アルコールの専門治療に割く時間が売れっ子ゆえになかったのだろう。専門の病院と巡り合って断酒していれば、もう少し勝谷氏の毒舌を聞けたかもしれない。

肝不全でのご逝去と病名からアルコールが抜けている。 " 野放しの薬物=アルコール で死を早めた " などとは、どのマスコミからも出てこないのだろうな。

ご冥福をお祈りする。合掌。